IFIの取り組むべきことは、日本のファッション産業に真に役立つ人材の育成だ。たとえば洋服をみて「これはお客様に喜ばれるナ」と直感的に見抜ける、それを感性だけでなく、消費者のニーズをきちんと踏まえた上で判断できる、そんな人材を育成していくべきだ。まだ今日の日本のファッション産業には、モノ作りから小売に至るまでの全般に通じている、よく分かった人間がいない。 こういう人材がいないと日本のファッション産業の未来は暗い。そのためには、理屈や学問を教えるのではなく、実際のビジネスを体で覚える「実学」の精神を徹底させる。もちろん、基本的理論は教えるが、ファッション・ビジネスで求められる経験、総合的判断力を身につけたり、各人が持つ先天的な個性を伸ばしたりすることが重要である。
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